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クラミジアの症状と原因、感染経路

性行為感染症の中で最も患者数が多いクラミジアの患者数は全国で100万人をも超えると推測されています。

クラミジア(男性)

男性がクラミジアに感染すると、尿道に痒みや痛みを感じる、尿道から白っぽい膿のような液体が出ます。
また、射精時に精液に血が混じるといった尿道の異常と、腫れぼったくて痛い、玉袋のしこりや腫れ、太もも付け根や下腹部に痛みなど睾丸部(金玉)の異常が見られます。
尿道に炎症が起きる「男子クラミジア性尿道炎」を発症すると、睾丸周辺の炎症である「精巣上体炎」の原因となります。
これを放置してしまうと射精できなくなり、最悪の場合不妊症となることもあるので注意が必要です。

クラミジア(女性)

女性の場合は、子宮頚管への異常が見られます。
おりものの量が増える、性行為時の痛み・出血などの初期症状から始まり、悪化すると性器周辺に痒みが生じたり、血が混じる・濃い黄色・臭いがあるなど独特なおりものが確認されます。
クラミジアが子宮・卵管を通って腹腔と呼ばれる下腹部まで侵入すると、子宮付属器炎や骨盤腹膜炎を発症し、骨盤内炎症性疾患の原因となります。
侵入したクラミジアの菌量が多いと、救急車を呼ばなければならないほどの痛みを生じることもあります。
また、クラミジアによって子宮頚管炎や卵管炎を患うと、子宮外妊娠や流産、不妊症の原因となる恐れがあります。

原因

クラミジアの原因はクラミジア・トラコマティスと呼ばれる細菌です。
最も多い感染経路は、粘膜同士の接触や精液や膣の分泌液によるものです。
一般的な性行為はもちろん、オーラルセックスやディープキスによって感染することもあります。
よく誤解されがちですが、クラミジア・トラコマティスは動物の細胞内でしか繁殖することができないため、プールやお風呂、タオルや便座の接触などが感染経路になることは決してありません。

しかしながら、クラミジア・トラコマティスに感染しても、自覚症状のないまま進行してしまうケースがほとんどです。
そのため、気が付かない内にパートナーに移してしまうこともあるのです。
クラミジア感染者とコンドームを装着せずに性行為を行った場合、感染確率は50%を超えると言われています。
絶対的に感染を防ぐことはできませんが、コンドームを装着するだけでも感染確率は大きく下がるため、万が一のことを考えて、性行為の場合はパートナー同士お互いのためにもコンドームを付けることをおすすめします。

クラミジアの検査方法や治療法と治療できる薬

クラミジアの感染が疑われた場合は、速やかに検査を受けましょう。
病院で検査を受ける場合は、性病科、泌尿器科、婦人科を受診するのが一般的です。
ただし、症状が出ていない状態での検査は、自由診療となり、検査費用は病院によって異なる上、保険が適用できず全額負担となるため注意が必要です。

また、保健所で無料かつ匿名で検査を受ける方法もあります。
各自治体によって実施の有無が異なるため、事前に確認が必要です。
忙しくて病院や保健所に行けない方は、性病検査キットを使って好きな時間に自分で検査する方法もあります。
いずれにせよ、女性の場合は生理中は正確な検査結果が出ないので、検査を受けるタイミングに注意が必要です。

検査方法には、抗原検査・抗体検査の2種類があります。

抗原検査
抗原検査とは、採取した尿・おりもの・喉の粘膜などの中に病原菌となるクラミジア・トラコマティスが存在するかを確認するもの
抗体検査
抗体検査では、血液検査によりクラミジア抗体が存在しているかを調べる

抗体が存在しているということは細菌が体内に侵入しているということになります。
さらに抗体を調べれば、現在感染しているのか、過去に感染していたのかを判別することもできます。
クラミジアは感染後、時間が経てば経つほど体の奥へ侵入していきます。
抗原検査で陰性の結果が出ても、既に奥にクラミジアが侵入してしまっている可能性もあるので、感染時期が分からない場合は抗体検査を受けた方が確実性が高まります。

クラミジアは自然治癒することはなく、病院で処方された薬を服用する以外治す方法はありません。
治療には主に抗生物質が用いられます。
抗生物質は大きく「マクロライド系」「キノロン系」「テトラライクリン系」の3種類に分かれ、感染部位や症状によって処方される薬が異なります。
抗生剤は服用後、腸から血液へと浸透し、血流により1~2週間をかけて全身をめぐり、クラミジアに感染した細胞に作用することで、細菌を死滅させます。
症状が進行し骨盤付属器炎などが併発している場合は点滴治療が行われることもあります。

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